2007–07–01 (Sun) 15:12
製作年度 2007年
製作国 日本
上映時間 113分
監督 松本人志
製作総指揮 白岩久弥
脚本 松本人志 、高須光聖
音楽 テイ・トウワ 、川井憲次
出演 松本人志 、竹内力 、UA 、神木隆之介 、海原はるか 、板尾創路 、街田しおん
いつか「電波少年」って番組あったじゃないですか。
この番組で松本人志が映画撮って、ニューヨークかどっかで上映するって企画があって。
あれが
ひどくおもしろくなかったんですょ。
フィルムじゃないってのもあるかもですが、それにしても構図というか、頭に浮かんだおもしろいシチュエーションを再現してるんでしょうけど、やたらに
平面的だったんですよね…
で、まーぶっちゃけ「大日本人」も見る前から、どーやってきっちり落とそうか?なんて意地悪いこと思っちゃったりしてたんですが(反省。
意外や意外にふつーに観れたんですけど。
隣に座ってた連れは始まって30分くらいでグースカ寝てましたがw
予告見た限りで、画ももっとテレビ的に平板かと思ってたら、意外に良い。
なんだか社会のカルカチュア的なのも一面的じゃなくって、マルチメタな感じでソツなくやってんじゃん。
最後の10分、涙流して一人爆笑できたし(恥。
“是非”は反則的なおもしろさでした。
あれ以来、
“是非”が口癖。
つまり、あれでしょ。
古いものから新しいものへ。
コンサヴァティブからネオコンへの移行というか。
正統保守から新自由主義路線というか。
半社会主義的資本主義からグローバル・スタンダードへというか。
エネルギー資源が石炭から石油に移っても、炭鉱の町は急には石油の町には変われないわけで。
炭鉱のおっさんは、炭鉱を生業にしているのは生きる手段であると同時に、生きるプライドでもあるという。
だから小泉のおっさんのいう“流動的な失業率”なんてのは職業プライドのない人を増やそうって言ってるようなもんで。
しかも、人間そうそうプライドなくって働けるもんでもなし。
なんだか時代に取り残される大日本人が居酒屋を後にしながら言う「大日本人だよっ」のセリフ。
そして寂しげな背中。
いいじゃない。
……
最後の“実写”。
そこまではCGという映画に透明性を与える新しい技術でもって、しかし、それとは裏腹に実に前時代的な“戦闘”をやってるんですね。
適当にやられながら見せ場をつくっておいて、最後は勝つという古典的な闘い方。
で、この倒錯具合は、その“実写”後に反転させるためだったんですね。
“実写”後ってのは、前時代的な着ぐるみで見るからにセットな背景で、しかし、やってることは非常にシュールで味気もない闘いだという。
前時代なものが廃れ、思考過程をすっ飛ばす新たな機軸はしかしどーなの?ってのを映像的ウソを自覚的に露呈させながら垂れ流してるあたり、なかなかにレベル高しと思いますよ。
……
前半のドキュメンタリー
風なところ。
あっこ、実はドキュメンタリー風でもなくって。
たとえばインタビュー中に“赤い靴”のショットを入れたりとかですね(ドキュメンタリーであーゆー挿入はないでしょ)。
スナックのママ(だっけ?)に送ってもらい、大佐藤が駅で降りるシーン。
カメラが遠巻きに降りるシーンを捉えてるってことは、ドキュメンタリーの場合では
仕込みなわけです。
だからスナックのママも仕込みなはずで、ドキュメントならカメラの前を通りすがるときに声かけることなんてない。
っつーように、ドキュメンタリーと見せかけて、実に劇映画的仕込みとのバランスをとってますね。
ウソと本当のバランスをギリギリでやろうとしてるあたりだとか、ボクは心意気として買いますね。
最近、人様の映画感想はまったく読んでないんですが…コレ、世間受け的にはどーなんでしょか?
この映画ももらっちゃいました。
入場者特典のポストカード。
封切られてから大分たちますよね…。
どんだけ客入ってないねん!
(070626)
お祝いのお言葉ありがとうございます。
ボクが不満…というか褒めきらないのは、むしろ真っ当な
映画であることなんですよねぇ・・・もっと突き抜けてくれて
るのかと思ってたのですが。 賛否で騒いでいるのがよく
分からないです。