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「ボルベール 」

2007–07–11 (Wed) 00:00

原題 VOLVER
製作年度 2006年
製作国 スペイン
上映時間 120分
監督 ペドロ・アルモドバル
製作総指揮 アグスティン・アルモドバル
脚本 ペドロ・アルモドバル
音楽 アルベルト・イグレシアス
出演 ペネロペ・クルス 、カルメン・マウラ 、ロラ・ドゥエニャス 、ブランカ・ポルティージョ 、ヨアンナ・コボ 、チュス・ランプレアベ 、アントニオ・デ・ラ・トレ
 
この監督ってホントに良い色出しますよね。
ヨーロッパ映画って赤色の使い方が秀逸だと思うんですけど、スペイン…というかアルモドバルの赤も良い。
フランスの赤ってよりかは、イタリアの赤に近い。
フランスはもちょっと黒の割合が多くてシックめ。
イタリアの赤はもっとサイケというか、焼きつくような感じで好きだな。


そんな赤に彩られた「ボルベール」。
アルモドバル監督、女性3部作の取。 
つっても「オール・アバウト・マイ・マザー」はまだしも「トーク・トゥ・ハー」はゲイの話だろって思うのはわたしだけでしょか?
いつものように配給が勝手につけた宣伝文句かしらね。


相変わらずクオリティ高いです、マジで。

以前に比べるとちょっと鋭さ…というか切れがないのは確かですが、むしろその分メロウさが増している感じですね。

ユーモアも随所に入れられてて笑えちゃうし、まずもって驚いたのはアカラサマにホラーサスペンス調やってる。
あっあぁ~こういうことするんだね。


妹のライムンダ(ペネロペ・クルス)は娘が殺してしまった夫をレストランの冷凍庫に隠し、姉のソーレ(ロラ・ドゥエニャス)はライムンダとケンカ別れしながら死んでしまったと思われてた母を隠す。

死んだと思われてた母は、姉妹がずっと通っていた叔母の家にこっそりと十数年気づかれずに生きていた。
街の人からは、叔母の家には幽霊が住んでいると思われている。


で、叔母が死んだのちに姉の前に母親が現れるのですが。
たとえばこのシーン。
姉が叔母の家の扉を開ける、何かが家の中にいる雰囲気を察知して怯える。
何かがいることに気づき「ギャーっ」と悲鳴を挙げる。

これとか完全に怪奇映画のノリですね。

挙句にはペネロペに古い人形を持たせて「ホラーだわ」って言わせちゃってるし。


というホラーチックな雰囲気をどことなく漂わせているんだけど、実のところ“その幽霊”が実は生きている母親であることは早々にバラしてる。
つまり、ホラーサスペンスとして焦点になるような“幽霊の正体とは?”っつーところを(ホラー雰囲気にしときながら)わざわざバラしてるという。


で、ホラーサスペンスの構造を意識的に露呈させながら、さらにその構造に対し入れ子状に“母と子の確執の真相”をオチとして用意している。

この露呈させる(バラす)ことと、隠すことを入れ子的に並べてみせるってのは、結局、劇中の“女同士での秘密共有、秘密保持”へと繋がっているよな感じですね。

彼女らは目先の秘密を守ることにやっきになるのだが、それが最終的にバラすことによって、過去十数年間地中に埋まっていた確執と秘密が表出するカタルシス。
一方で、保持しつづける秘密は残り、ライムンダと娘の間の秘密が―ライムンダと母との確執と秘密と入れ替わるように―また地中に埋められる。


姉と母側(の秘密)と、ライムンダと娘(の秘密)を対等なように描いておきながら、ライムンダの秘密を先送りさ強かさを残すラストの湖畔シーンは、母から子、子から孫への運命の受け渡しのようで感動すな。


(0700706)
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{/kaeru_en4/}地下鉄の入口かと思ったら、産婦人科の玄関じゃないか、紛らわしい。{/hiyo_en2/}地下鉄で急に産気づいても、この病院なら間に合うわね。すごく便利。{/kaeru_en4/}でも、地下鉄で産気づく人なんて、あんまりいないと思うけどな。{/hiyo_en2/}そんなことないわ  …

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