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「魔笛」

2007–07–30 (Mon) 00:12

原題 THE MAGIC FLUTE
製作年度 2006年
製作国 イギリス
上映時間 139分
監督 ケネス・ブラナー
製作総指揮 スティーヴン・ライト
脚本 ケネス・ブラナー 、スティーヴン・フライ
音楽 ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト
出演 ジョセフ・カイザー 、エイミー・カーソン 、ベンジャミン・ジェイ・デイヴィス 、シルヴィア・モイ 、ルネ・パーペ 、リューボフ・ペトロヴァ 、ベンジャミン・ジェイ・デイヴィス 、シルヴィア・モイ 、トム・ランドル 、テゥタ・コッコ 、ルイーズ・カリナン 、キム=マリー・ウッドハウス


このケネス・ブラナーというお人はどーも文芸的なのがお好きなようで。


このお方、「ハムレット」など舞台劇がとってもお好きなようですが、中身もやたらに格調高い文芸っぽいですょね。

「フランケンシュタイン」もまさかまさかでロバート・デ・ニーロが怪物役という目を覆ってしまうようなキャスティングであったのですが、それでもまじめに格調高いローションコントには爆笑しましたし、あれをまじめにやる監督はあなどれんななんて思っていたものですが…。


「魔笛」も舞台を第一次大戦中に移しているものの、オペラをそのまま映画の中に持ち込んだ感じ。
いやオペラなんて観たことないですが。


しかし、過去の作品でもそうなんですけど、この人が目指したいところがイマイチよく分からない。


冒頭、塹壕で戦う兵士たちを写す長回しはかなりの見ごたえありで、玉突きのようにスクリーンに人が現れては出てゆきながら繋いでいく様には「おぉぉぉ映画が始まるぞぉぉぉぉっっっ!!!」と興奮してしまうのです。

と、なんだかやらかしてくれると思いきや、始まってみると無難というか凡庸な画面に落ち着いていきます。

と言っても、ディテイルを見ればたとえば3人の侍女が舞い降りるシーンの演出だとか、魔女から戦車だとか、これだよねっ!っていうところはあるのですが。

でも一方で、お供の3人の少年が暖炉へと煙を上げて姿を消すシーンはワンカットで見せるんじゃなく、あっさりカット割って処理してしまってるんだよね。

最悪だったのは、敗北した夜の女王がザラストロの屋敷の壁を登ってるところ。
何がダメってつまり、重力に反して彼女は壁を登ってるはずなんですね。
ところが真っ暗で、周りに相対的な対象物がないなども手伝って、全く“登っている”ように映っていない。
地面を這いずり回っているようにしか見えない。
もしかしたらこの登ってるシーンはあえて地面を這うかのように見せているギャグかと さえ思ってしまう。
もしそうだとしても、その後、壁から奈落の底へ落ちていくところも全く“落ちていく感覚”を呼び起こされません。


映画とは、たとえば「少年が煙を巻き上げて消えた」なら、いかに消えた本当らしさをフィルムに収めるかじゃない?
いかにも重力に逆らいながら上へ向かって登っているかをフィルムに収めるもんじゃない?


そんなわけで、映像作家的なこだわり見せてやるって意気込みはわかるが、なんだか画竜点睛を欠く…じゃないか…見た目派手な表層部分ばかりに目が行っているが、肝心にやるべきところが欠損している。
という。

ね。

登る姿が撮れないのは力量がないのね、あははと笑ってられるが、あれだけCGふんだんに使って綺麗な絵に仕立て上げているのに、少年3人消すのにカット割であっさり済ましてしまうセンスが分からねぇ

(070725)
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