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「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド/ゾンビの誕生」

2007–06–14 (Thu) 04:16

原題 NIGHT OF THE LIVING DEAD/LA NOTTE DEI MORTI VIVENTI
別題 生ける屍の夜
製作年度 1968年
製作国 アメリカ
上映時間 96分
監督 ジョージ・A・ロメロ  
脚本 ジョン・A・ルッソ
出演 ジュディス・オディア 、デュアン・ジョーンズ 、カール・ハードマン 、キース・ウェイン 、ジュディス・リドリー 、マリリン・イーストマン 、ビル・ハインツマン 、カイラ・ショーン 、チャールズ・クレイグ


これがゾンビ映画の祖…らしいけれど、「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」では“ゾンビ”という名称では無かったわけで、“ロメロの怪物”って言ったほうが良いのかしらね。



ま、それはおいておいても、所謂“ゾンビ”ってのは往々にして社会的なアイコンになってますね。
「奇跡の朝」にしても「ユナイテッド93」にしたって出てくるのは吸血鬼でもなく、フランケンシュタインの怪物でもない。
ゾンビなんですね。

それはたぶん、その怪物が現れた時代の問題なのかとは思います。
昔の怪物たちってのはだいたい人気のない森とか島などから現れます。
人の手によって創られたフランケン怪物でさえ、誕生は森なのです。


ところがゾンビってのは割かし人里近いところに出てくる。
(本作「ナイト・オブ~」の舞台はまだ、昔の映画よろしく人里から離れてはいそうだが、ラジオからは街中にゾンビが現れてることが分かる)

この昔の怪物からゾンビへの変化ってのは、おそらく世界が小さくなったためだろう。
世界がまだ未知の多かった時代、怪物はその未知な闇の中から現れていた。
闇に包まれる森の中には誰も踏み入ったことがない。
その恐怖からクリーチャーが出現する。
(ほら、たった20年ほど前までは川口探検隊がその闇の世界で活躍していたじゃないか。)


しかし時代を経るにしたがって―それは科学的思考の蔓延が多くを担っているのだろうけれど―未知なる領域は次々に既知の領域に変えられていった。
闇は光に照らされて、クリーチャーたちは追いやられていった。
断崖絶壁も、深い森の中も、人が立ち入れない場所ではなくなった。
アフリカの砂漠のはるか遠くも、アジアのジャングル奥深くでさえ手紙が届く時代。
世界は急速に小さくなった。

しかし、それまで広く緩やかな繋がりで生きていた人同士の距離も急速に接近してしまった。
それまでは直接に触れ合うことがなかった民族、人種同士が隣り合って、あるいは重なり合うようになる。
未知なる領域への恐怖―それは専ら自然への畏怖―は、隣り合いながらも異なる文化、異なる生活リズムを持つ未知なる人への恐怖に取って代わる。
異物への恐怖と不寛容


「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」では、ある家に立て篭もった白人たちをリードする主人公が黒人であること、そして、主眼はあくまで人間ドラマ―実のところ、この映画のほとんどはゾンビとの直接的コンタクトよりも、家に板をクギで張り付ける共同作業に費やされる―に向いていることが、その後のゾンビのあり方を位置付けてしまったのかもしれませんね。




と言いながらも、例えば「フランケンシュタインの逆襲」でのフランケンの怪物も、当時は社会的なアイコンと受け取られていたかもしれません。
つまり『科学の過信』という社会的なテーマはあるんです。
しかし、現在においてはその科学が民族問題などと比べて、あまりに透明になってしまった。
民族問題などが未だ(―いや今だからこそか…)映画の目的になりやすいのに比べ、科学は手段には頻繁に用いられても目的自体になりにくくなってしまったからではないかと思います。


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