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「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」

2007–08–22 (Wed) 10:03

製作年度 2007年
製作国 日本
上映時間 112分
監督 吉田大八
原作 本谷有希子
脚本 吉田大八
音楽 鈴木惣一朗
出演 佐藤江梨子 、佐津川愛美 、永作博美 、永瀬正敏 、山本浩司 、土佐信道 、上田耕一 、谷川昭一朗 、吉本菜穂子 、湯澤幸一郎 、ノゾエ征爾 、米村亮太朗 、大原真理子 、高橋睦美 、金沢まこと 、大川婦久美



予告編で永作博美がゴロゴロ転がって襖にぶつかるショットを見ただけで
「あぁっ!!こりゃぜってー観にいかねばっ!」

と、思ってたら!
いつの間にか見逃した…



と、思ってたら!
なんと1週延長じゃないですか。


…などと言いながらも結局最終日滑り込みで見たんですけど(恥。


当たり引きましたねー。


博美ゴロゴロ信じてよかったですねー。



糞根性のひん曲がったサトエリなのに、時折見せる屈託のない笑顔のなんとさわやかで無邪気なこと。
このケロっとした無邪気さこそ、この映画を引っ張っていく。

そして、サトエリをケロっとさせるのは永作博美であって、余所者の彼女がいるからこそ物語が潤滑であるし、陰鬱さに支配されない。
(おいしい役だ。

陰湿に兄妹を苛め攻める姉。
家族をネタに漫画を投稿してしまい、家族に恥をかかせた妹。
かつて姉と関係を持った、そして彼女だけを必要とすると宣言してしまった心苦しさを抱える兄。

その兄妹のストレスとテンションの逃げ場所を引き受ける妻。

一見、こういった人物関係なんだけど物語が展開するにしたがい、兄妹というメインラインから、女たちのラインに変化していく。

女のラインが取って代わってくるのは、つまるところ女勢に裏腹さがあるゆえであって、
陰湿さと、裏腹の単純さ、屈託のなさを持つサトエリ。
姉に従順に従いながら、相も変わらず家族ネタ漫画を描く衝動を抑えられない妹。
天然ボケで尽くす人ながら、性的衝動に駆られている妻(そして彼女は夫の死に涙見せず、相も変わらず微笑んでいる! もっとも妻に関しては裏腹というより、むしろズレというほうがしっくりくるかもしらんが)。
この裏腹さはどちらも偽の彼女らではなく、どちらも本当の彼女らであるということが大切なのだが

彼女らの裏腹さを他所に、ただ善い男である兄は一人脱落するしかなくなる。


“家族の約束”という儀式を介在させながらスクリーン上に露呈していく、“二極化した裏腹さ”。
外交的で攻撃的な姉、内向的で受身な妹という対極性とともにエネルギー増大して二極乖離していく“裏腹さ”は、ラストに到りバチンと核融合のように出会い爆発する!
エネルギーは向こうへ行ったり、こっちへ来たり、テンヤワンヤの末に全てがゼロに戻る。

バスの中で書く妹の漫画、どれほどパステルカラーちっくで力の抜けていることか。
姉の寝顔はどれだけ平穏なことか!


……

核融合爆発の絶頂で起こる奇跡。
電源コードが抜けている扇風機がサァーと回り始め、血吹雪のように散った手紙を舞い上がらせる。

ギャモモモモォォォーーーーーンッ
サイコーだぜぇっ!!
サイコーにハィな気分だせぇっ

ハイ、マジおもろかったです。



(070810)
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