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感傷メモ

2007–09–27 (Thu) 19:25
 ・「カート・コバーン アバウト・ア・サン」 AJ・シュナック

ひたすらカート・コバーンのインタビューが流れるだけ。
彼の音楽も流れなければ、映像も9割がた直接関係ない。 
言ってみればNHKの番組が終わった後の深夜に流れてる景観映像。
激怒する客もいるようで。
それこそが心意気、なんでしょけど。
たしかにつまらない。

 ・「毛皮のエロス/ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト」
スティーヴン・シャインバーグ

多毛、小人、結合双生児などに並んでしかしまったく負けずに映えているニコール・キッドマンはスゴイ。
リンチだとか、マイケル・ウォーカー、あるいはSTAY系かよと思わせてといて思わぬ方向にいったのは、実は正解だと思います。
またきっちり怪奇でもないことをわざわざ断ってるのは男前。


 ・「プロヴァンスの贈りもの」 リドリー・スコット

あんま話題にならなかったみたいだけどさり気におもしろい。
器用なリド兄ィですから、こういうラブ・ストーリーもさらっと作っちゃうのは意外じゃないが。
ラッセル・クロウの叔父との過去の思い出と、金融会社での現実社会、それに挟まれるようにプロヴァンスは御伽の世界のように描かれるのだが、3つの世界のコネクトの仕方が秀逸。
特にプロヴァンスと彼の会社を執拗に携帯音で繋げるあたり、ツボ。

数十年ぶりに田舎に訪れた彼が、洗い落としても洗い落としても、土や泥やサソリや田舎の洗礼を受けていくことでプロヴァンスの緩やかな時間に受け入れられていくシークエンスがとっても良い。

 ・「落穂拾い」 アニエス・ヴァルダ

アリアンス・フランセーズ企画のイベント。
ドキュメンタリー。


 ・「アコークロー」 岸本司

無理繰りな展開、セリフ中の人が屈むと音が籠もってしまったり、明らかに低予算丸出しだが、やろうとしていることは分かるし、意欲作でしょう(もっとも裏目に…というかそれ故にだらだら感も出ちゃってるけど。

こんなことを言ってしまっては元も子もないんだけど、沖縄弁でやると間が抜けてしまうってのは実は重要だと思うんですが。

もともと頭がおかしい妻を殺してしまったという過失の部分と、確信的な罪の部分との“罪と罰の構図”をいっそのことはっきりさせちゃえば…ってのと(コレは微妙なところですが)、もうちょっとウワッと劇的な出来事があればおもしろくなったと思うのだが。


 ・「サウスバウンド」 森田芳光

街中でサウスバウンドのポスターやらなんやら見かけるしカナリ力入れているみたい(なんつっても角川ですから)だが、残念ながら劇的につまらない。
劇的なエモーションもなにも生まれない劇的なおもしろくなさ。
ちょっと高級な中学生日記?
一応、ショベルカーが突っ込むとこはあるけれども…
(もしかして森田監督って“動き”が撮れない人ですか?)

セット撮りまるだしの雰囲気だとか、出だしはおぉっ?と期待できたんだけどね…

ちなみに監督の森田芳光さんって印象薄いよね。
森田監督、大好きってあんま聞かないねって感じ。
ジャンルの問題なんだろうけど。

先日、仙台に来てたらしいが、この監督の前で口にしてはいけない監督の名が3つあるらしい…(ドウデモイイ


 ・「リトル・チルドレン」 トッド・フィールド

めっちゃおもろいです。
この監督っての生真面目なのか、生真面目を装ってしらっと笑いを忍ばせるのか好きなのか…う~ん侮れん。


 ・「呪怨 パンデミック」 清水崇

金髪の女はよほど巧くやらないと幽霊じゃなくゾンビになってしまうことが分かった。
きっとアジアの化け物ってのはより感情的な特殊な存在なんだな。

シリーズを追うごとにストーリーがついてきたから、それなりに観れるっつー感じになってるが、その分、ある方向へ突出してた映画の力強さはだんだん減じてきた。


 ・「デス・プルーフ」 クエンティン・タランティーノ

めっちゃおもろい。
女だちのだらだら会話が延々と続くので、またかよ…と思わせるのだが、そこからの展開がヤバい。

だらだら会話→カーチェイス
を2回繰り返すんだけど、繰り返しといて…そして…ってのがイイよね。
カートがヘタれるあたりとかね。
とにかくカートバンザイである。

キル・ビルとか、もうこの監督、たいがいにしろよって思ってたから、まさか…ってな感じでしたけど。

 ・「プラネット・テラー」 ロバート・ロドリゲス

おもしろい。
デス・プルーフのほうがもっとおもしろいけど。
でもジョン・カーペンターらしさだとか、懐古的“らしさ”で言えばプラネット・テラーかもしんない。
しかし、ダメージジーンズならぬ、フィルムをダメージ処理するってのは、もはや映画の表象って何なんだろうかしら。


 ・「エディット・ピアフ 愛の賛歌」 オリヴィエ・ダアン

全く期待してなかったけど、カナリおもしろい。
エディット・ピアフって人は若い頃からヤクをやってたせいか、前屈姿勢で決して美しくない姿だったぽい。
で、劇中のピアフ役がまさか「プロヴァンス」のヒロイン、マリオン・コティヤールだったとは!
観劇後に知って衝撃。

 ・「ミス・ポター」 クリス・ヌーナン

レニー・ゼルウィガーって初めて“らしい”というか、相応の役やったなと思うんですが、どうでしょうか。

 ・「犬神の悪霊」 伊藤俊也

大和田さんの顔芸は天下一品だ!

 ・「長江哀歌」 ジャ・ジャンクー

ちょっと雰囲気変わりましたか?

 「逃亡前夜」

 「奴らは今夜もやってきた」

 「よろこびの渦巻き」

 「廃校綺談」

 「木霊」

 「花子さん」

 「タイムスリップ」

 「楳図かずお恐怖劇場 蟲たちの家」


この辺りの清作品は短編映画祭で。
トークショウもあったので、また気が向いたら後々。

廃校綺談は何回か観てるけど、やっぱりマジ恐ぇ。
何回観ても鳥肌が立つ。

清のサイン


サイン、もらっちゃいますた、えへ。



そんなわけでまたいくつかは個別にレビューするつもりです。
リトル・チルドレンとかも1回観たいし。
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コメント

あけましておめでとーございまーす!

>ちゅちゅさん

ごぶさたばかりしてもうしわけないっス!

コメ書き込めませんでした?
消しちゃいないですよ。

ホント、書かなきゃと思うこと山積のまま年越しちゃいました(反省
リトル・チルドレンの監督さん、実はアイズ・ワイド・シャットのピアニストなんですよね。「イン・ザ・ベッドルーム」もすばらしいでよ。

ことしもよろしくおねがいしますです。

明けましておめでとう!

何度かコメ入れようとしていたんだけど、消した?もう私とは別れたいの(笑)?

リトル・チルドレンも毛皮のエロスも、チュチュの今年のお気に入りよお~ん。も一回観て、書いてください!

今年もよろしく!

>ryoddaさん

リドリーさんは今度は文芸みたいですよね。(トリスタンとイゾルデ
いろいろやってますねー

デス・プルーフはサントラもいいんですよ。
でも、グラインドハウスのテーマ曲はプラネット・テラーのほうに入っていて、これがどちらを買うか悩みどころなんですな~

幸運にも黒沢監督とは2時間ほど飲みながら、おしゃべりまでさせていただきました。
もう一生ついていきますっ!
と思いました。

オフレコじゃないとヤバいぜ!という
話が多かったでうpは出来ないと思いますけどw、トークのほうは是非文字に起こしたいです。

おお!

ついに清サインをゲットですか、いいなあ。

グラインドハウスはDVD待ち(多分レンタルしないで買っちゃいます)確定ですが、リトルチルドレンとかは観れそうです。
あとリドスコファンとしてはプロヴァンスも観といた方がいいかなー、なんて。

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