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瞬きの序

2008–05–24 (Sat) 21:20
「ノーカントリー」

原題: NO COUNTRY FOR OLD MEN 製作年度: 2007年
監督: ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン 上映時間: 122分


今日は、ノーカントリー、ゼアブラ、アイム・ノット・ゼアの3作品が終わってしまう、ある意味メモリアルな日でして、どれ見ようかという話になって。

しかし、ノーカントリーはフォーラムではまだ来週もやるのだけど…

でもフォーラムは、今は行きづらい気もしなくないのでw


で、ノーカントリー@MOVIXにしたんだけど。

やっぱりゼアブラ見て、ノーカンを来週フォーラムにしとけばよかった…(泣


と、まぁ、そんなことはどーでもいーんですが。





しかし、かつて青山さんが言われたように、確かに何かが今、映画世界でサルの芋洗い現象が起こってるんじゃないかって気はしますね。
エレニの旅、ミリオンダラー、あるいはアメリカ、家族のいる風景、メルキアデス。。。


「じじぃが若者に送る葬送曲。」





“ある男”がふらりと町にやってきて、ことが起きる。
そして、またふらりと去ってゆく。

この様式美が映えるのが西部劇であるならば、確かにこの映画は西部劇ではあるのだが、しかし、ふらりとやってくる男とは、ジョン・ウェインでもなく、イーストウッドでもなく、そして、やはり劇中でもジョシュ・ブローリンもなく、トミー・リーでもない。

または、家庭を持つ西部劇の男は、女のもとへと“帰還”を繰り返すものでもある。
たとえば「明日に向って撃て」は、この様式、“帰還”によって繰り返される活劇に美しさがある。
つまり、「駅馬車」の駅の役割に通じるものでもあるかもしれない。


それをジョシュ・ブローリンにやらせるわけだ。
ジョシュこそが“西部の男”であるとトリッキーに思わせる。

ところが、時代はそれを許さない。
サスペンス的にトミー・リーに西部の男を継がせるのかと思ったとしても、それさえも許されない。


現代においてその“西部の男”は、屠殺用の酸素ボンベを持った男、ハビエル・バルデムだと宣言してしまうわけだ。
「そもそも、ふらりとやってきたのは誰だ?」と。
「そうバルデムだろう?」と言わんばかりだ。


この衝撃は、今後(もしも、西部劇なるものが撮られるならば)の作品にどのように波紋していくのが非常に興味深いです。





「ノーカントリー」は、“継ぐ”というじじぃの使命ともいうべき行為を剥がれたトミー・リーの物語でもある。
国とは、つまり“継ぐ者”がいてこそ成り立つもの。
ジョン・ウェインは「赤い河」ではモンゴメリー・クリフトへと継ぎ、「リオ・ブラボー」ではディーン・マーティン、リッキー・ネルソンへと継いだ。
しかし、トミー・リーは継がせる者を失ってしまう…“あの酸素ボンベ男”を除いて。
そういえば「アメリカ、家族のいる風景」のサム・シェパードもしかりだった。

つまり、先述の“時代”とは、時代背景である1980年ではなく、やはりこの2000年のことなのであって、たとえ背景1980年であっても、今2008年にこれが撮られたことの方にこそ意味があるように思います。
“継ぐ”機能が失われつつある2000年。
この芋洗い現象はあながち偶然ではないのかもしれません。




そう思うと、じゃポール・トーマス・アンダーソンはどうなんだ?!
って気になって気になってしょうがないわけで、そうなるとゼアブラを見逃したのは後悔してもしきれないわけで。


そして、さらに気になるのは、じゃ、清はどうなの?というw
東京ソナタはどうなのっていうね。

楽しみですね。



ウディ・ハレルソンがホテルの階段で、バルデムに背後をとられるワンショットが素晴らしいです。
あと、奥さんの家から出たあと、靴の裏みるバルデムもベタにベネ。
ジョシュとバルデムの対っぷりと、非対称性の演出がちと臭いくもありますものの。
ま、是非、ご覧あれ。

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コメント

>しゅぺる&こぼるさん

お久しぶりです。
「大いなる陰謀」も「最高の人生の見つけ方」もご覧になったとは、きっちり
押さえてますね~。
ノーカントリーも要チェックですよ。

トミー・リーのただただ右往左往する
枯れオジ様っぷりがいいですよ。
クリントなら、扉をドォーン!、銃でバァーン!
でしまいですからねw
映画史における2人の記号的な違いは、おもしろいんじゃないかと思います。

継ぐのをたたれる

そうか~~。

ってまずはお久しぶりです。

「ノーカントリー」はもうしばらくしたら近所に「やってきます。」
なので本作のコメントとはちがうのですが、この記事でいわんとしてることがなんとなく解る気がして・・・・

だからわたしは「継ぐ」よりも観客に丸投げして、諦め感の強かった現代のカラーの「大いなる陰謀」よりもしっかりと継いでくれた「最高の人生の見つけ方」のが好きなんだなあ!と合点がいきました。

うん、そんな気もするね。
見てる数が少ないという話もあるが。

うほ。

最近ヒット多くてよかったねえ。

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